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富士山物語 1章
2011年 08月 10日 |
 前回のブログを読んで下さった方々より『面白いから続けたら』との好評を頂き、その気に成りました。
そこで『富士山物語』と題して、書いてみることとしました。

『小田原市板橋字富士山』おだわら市‐いたばし‐ふじやま
地名に富士山を付けるとは… 何かすごい…と、調べてみたくなりました。

もともと小田原市板橋は、明治の時代を担う実力者、有名な風流人が、数多く住んでいた処なのです。
高級分譲地で有名な『益田(ますだ)分譲地』は、益田孝男爵が所有する山を、その子孫が不動産会社を設立して分譲販売したもので、当時は南町と同額で販売されました。
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その他にも、電力王と言われた松永安佐エ門の『松永祈念館』や、山縣有朋が晩年を過ごした『古稀庵』、大倉財閥の創始者大倉喜八郎の別邸『山月』(現在割烹旅館)、 政治家清浦奎吾の『皆春荘』など、数々の明治時代を担う実力者が当時の大窪村(現板橋)で暮らし、まるで田園調布を思わせる人気ぶりです。

 その板橋で最も有名なのが、『お地蔵さん』で親しまれている板橋地蔵尊です。正しくは金龍山宗福院と称し、本寺の南谷山香林寺が管理しています。
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1月23,24日と8月23,24日の2回だけしか開催されない祭典も、臨時電車やバスが増発されるほどの人出で、道の両脇に切れ間無く続く露店、その数は大変なもので、子供だけではなく大人でも楽しい賑やかです。
また、詣でた帰りに亡くなった身内と瓜二つの人と出会えるとか・・・。

 もう一つ有名なものが、『秋葉山量覚院』は、火防(ひぶせ)祭です。
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1596年、時の小田原城主の大久保忠世が遠州秋葉山大権現を勧誘したもので、近隣の山の修験者(山伏)たちが信仰する本山です。
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今では数少ない『神仏混在、自然崇拝』で、日本古来の信仰(山の神)と真言密教が融合したもので、遠州秋葉山大権現を信仰していた徳川家康に習い、秋葉講が全国に広まり、秋葉参りで大変なにぎわいだったとか。
 
その山の修験者(山伏)たちが、崇拝し、修行をしていた山が、主人公の『板橋字富士山(ふじやま)』です。
やっと「本題」に到達しましたが、富士山(ふじやま)ってすごい地名だけど、どうして名付けられたのかな~?  
歴史のある地だと、少し長くなるのかな〜  好ご期待!!