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神奈川県小田原市/家づくりパートナー・三心NEWS
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富士山物語 造成 1章
2011年 10月 05日 |
 平成23年7月6日、大安の火曜日。晴天で爽やかな風のそよぐ穏やかな日です。
この好日は、わたしたち(株)三心が『小田原市板橋字富士山』の造成工事に乗り込む日なのです。気を引き締め、身震いする緊張感に体が熱くなります。
 それと言うのも、歴史有る高級分譲地『富士山』、その中でも、南傾斜で、東に太平洋・相模灘に映る小田原大橋を見下ろし、南の早川越しに太閤一夜城で有名な石垣山を眺め、西に天下の険箱根山を望むという、素晴らしい眺望が開けているのは、これから手がけるこの一区域だけなのです。その場所に、二区画の高級住宅を建てるのですが、、今日のこの感覚は、『二度と手に入らない最高の材料に、最高の細工を施すために職人が初めてノミを入れる時の感覚』に似ているのかもしれません。
 研ぎ澄まされた感覚に震える魂は、武者震いか、この造成の難しさを知る者だけが感じるものかもしれませんが、針の穴でも一発で通す自信が漲る緊張感の中で、細心の注意を払い大型パワーショベルと中型パワーショベルを現場に降ろします。

 北側の4m道路脇に3mほどの空き地があり、その先はいきなり高低差15mの崖が始まり、途中の10m付近が本現場の最下点です。景色の良さに似合わぬ地勢で、30度以上の傾斜地は重機を降ろすだけでも大変です。バケットをスキーのストックの様に使いながら滑らせていき、途中にあるコブに中型重機をひっかけ、仮のステージを造ります。
 やっと、安定した重機で本格的なステージと走行用の道を造り、大型の重機を降ろします。安心する間もなく、雨で土が流れないよう土留め工事が必要で、もちろん、空き地を拡幅し仮の駐車場確保もしなくてはなりません。
 こうした仮設工事は、確実性と迅速性が要求されるのです。ましてや、このような傾斜地では雨が降る前に勝負しなくてはなりません。
 通常1週間かけるところを3日で行う『土との格闘』に勝利して、一安心です。

次回からは、現在の技術を駆使して建てる<安全・安心の建物>
富士山に建つ『暮クラージュ趣の家』 自然との共生・・・
その辺のところを、「乞う、ご期待。」
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